資料2

Save the Dignity Village! 尊厳の村を守れ!
Save the Fort of the Life! 命のとりでを守れ!
Save the Life of the Poor! 貧困者の命を守れ!

野宿者の強制排除に反対し、長居公園テント村の存続を求める署名

大阪市長 関淳一 殿

 2007年夏に長居公園で「IAAF世界陸上大阪大会」が開催されるのに合わせ、長居公園の野宿者テント村が強制排除される可能性が高まっています。
 私たちは、野宿者の強制排除に反対し、長居公園テント村の存続を求めます。また、「自立支援」の名の下に貧困者・障がい者生活保護受給者らに対する社会保障費用の縮減に反対します。

一、野宿者の強制排除に反対し、長居公園テント村の存続を求めます。
 長居公園テント村は、医療・福祉などの相談活動や炊き出しなどを通じ、野宿生活をせざるを得ない人々の命を支える最後の砦として活動してきました。野宿者だけではなくたくさんの人々が、テント村での出会いを通じて人間としての尊厳、自信と未来への希望を回復してきました。今も、これからも、テント村のような草の根の駆け込み寺・避難所を必要とする人々がたくさんいます。
 また、「長居公園大輪まつり」の開催などイベントへの参加、小中学校や大学などでの各種講演・交流会などを通じ、野宿者への偏見や差別の解消に向けて、地域への発信を続けてきました。
 もとより、強制排除は野宿者問題の解決につながらないばかりか、重大な人権侵害を及ぼす「最悪の選択」です。

二、「自立支援」の名の下に実施されている、貧困者、障がい者生活保護受給者らに対する社会保障費用の縮減に反対します。
 テント村の相談活動には野宿者だけではなく、「アパートを持っている人」も失業や借金などの理由で訪れます。また、2O代、30代という年齢の若者が野宿に至る場合も増えています。これらは、貧困の拡大と潜在的な野宿者が増加していることを示しています。
 福祉事務所で生活保護の申請をしたいという相談をした場合に、「若いから」とか「家族に養ってもらいなさい」という無茶な「指導」を受けて追い返されるケースもあとを絶ちません。
 「障害者自立支援法」の施行により障がい者の生活は圧迫を受け、生活必需品の税金や年金保険料も上って生活者の負担は増加しています。最低限の生活水準を保障する生活保護費も減額され、母子家庭や高齢貧困家庭から「これでは生きていけない!」という声が上っています。
 一方で、産業再生法の適用や所得累進課税の上限率引き下げなどにより、大企業は空前の利益を上げているのにも関わらず、働く人の給料は増えていません。所得の格差が拡大し、教育にも競争原理が持ち込まれることにより、貧困の再生産ともいわれる事態が進行しています。未来への希望が奪われつつあります。
 私たちは、誰であれ安心・安全のうちに自由に幸福を追求できる人生を送ることができる社会を望みます。

Save the Fort of the Life! Campaign 命のとりでを守れ!キャンペーン
(SFLCではキャンペーンの賛同者を募っています。下記連絡先までお願いします。)
連絡先(暫定):長居公園仲間の会
〒546-0034 大阪市住吉区長居公園テント村(中桐:090-1953-0886)
nagaipark-tentvilla@yahoo.co