【賛同募集】三鷹市の廃品回収禁止条例に反対です

三鷹市がつくろうとしている廃品回収禁止条例に反対です。
貧困者を追いつめないでください。

 廃品回収を禁ずる三鷹市への要望書賛同を集めています。各国語版がありますので、ぜひ、賛同してください!
  日本語版   http://d.hatena.ne.jp/yomawari-mitaka/20120516
  フランス語版 http://d.hatena.ne.jp/yomawari-mitaka/20120520
  ハングル語版 http://d.hatena.ne.jp/yomawari-mitaka/20120516
  スペイン語版 http://d.hatena.ne.jp/yomawari-mitaka/20120511
  英語版    http://d.hatena.ne.jp/yomawari-mitaka/20120509


三鷹市への要望書に賛同してください!・・・・・・・・・
三鷹市は、廃品回収を禁ずる条例改悪をやめてください
 今年4月、三鷹市が、「『資源物の持ち去り行為の禁止』に対する基本的な考え方」を公表した。これは、東京都が昨年6月にまとめた「古紙持ち去り問題根絶に向けた取組」を受け、「三鷹市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例」を改悪する方向性を示したものだ。「基本的な」では主に以下6点について示し、6月に条例を改悪する予定という。
 1、三鷹市と市委託業者以外の者による資源物(古紙・缶・瓶・古着)の収集・運搬を禁止する。
 2、違反者には警告・指導・書面による禁止命令をだすようにする。
 3、禁止命令に従わない場合は、20万円の罰金を科し、氏名を公表できるようにする。
 4、条例について、市報などで周知する。
 5、条例可決後、運用について三鷹警察署と協議する。
 6、廃品回収させないために、パトロールを強化する。

 私たちは、この条例改悪に反対する。廃品回収は、仕事を奪われ生存の危機にさらされた野宿者を含む貧困者にとって、自力で生活するための最後の生業である。それを奪いとれば、生存さえも困難になる。三鷹市に対し、廃品回収を禁ずる「三鷹市廃棄物の処理及び再利用の促進に関する条例」の改悪しないよう求める。

■理由
1、廃品回収を禁止すれば、唯一の現金収入を奪い、死へと追いつめる。
野宿の仲間は、病気・けが・加齢・解雇などにより仕事を失い、家賃を支払うことができなくなって路上生活をせざるを得なくなった人々である。住民票の喪失によって正規就労は極めて困難になり、多くの仲間は、集めた廃品を換金することによって収入を得て暮らしている。
厚生労働省の2007年調査によると、「仕事をしている」と答えている野宿者は7割いるが、そのうちの7割弱の人が仕事として「廃品回収」をあげている。仕事による1カ月の収入額は5万円未満が8割弱と、仕事をしながらも貧困状態の中で生きている野宿の仲間が大半なのだ。
例えば、アルミ缶の回収では、1kgはビール缶=約60個で、4月末現在の相場は1kg=70円。廃品回収は、労力の割には対価が少ないうえ、相場が不安定で収入も見通しもつきにくい。北京オリンピック需要が終わったリーマンショック後に1kg=30円とアルミ缶の引き取り価格が暴落し、1日働いて500円ほどにしかならなくても、アルミ缶集めで命をつないできた。
野宿の仲間がここまで追い詰められているのは、企業の雇用調整のために解雇され、行政の意図的な生活保護からの排除のために、野宿生活を余儀なくされたことに原因がある。三鷹市でも、生活保護を受給しに行ったが申請を受理してもらえなかったり、生活保護費をむしりとる無料低額宿泊所への入所しか提示されなかったりして、生活保護を諦めてきた野宿の仲間がたくさんいた。路上にたたきだされれば、電話などの連絡手段を失い、正規雇用にも就けなくなる。労働市場からも行政サービスからも締め出された野宿の仲間にとって、仲間からやり方を教えてもらえさえすれば元手がなくても日銭を稼げる廃品回収は、飢えを凌ぐ貴重な収入だ。
廃品回収という生業さえ奪うとは、生存を認めないことと等しい。三鷹市民憲章冒頭に「互いに助け合い、ともに生きるよろこびを分かち合うまちをつくります」とあるが、そのためにも、野宿の仲間を排除する条例改悪はやめるべきである。
2、排除により、さらなる差別と偏見をうむ
 野宿の仲間は、廃品回収で出会う住民とあいさつを交わし、廃品回収のあとは周辺を簡単に掃除するなどして、住民から協力を得てきた。
条例が改悪されれば、三鷹警察署と連携しつつ、回収をやめない人をみつけては警告・指導・書面による禁止命令する目的でパトロールを強化することになる。しかも、市報などで条例を広く周知し、廃品回収する人を住民の敵だとあおれば、偏見を助長する。そうなれば、条例を犯す者として排除が強まり、野宿者への差別・偏見をあおる。2008〜2009年に多摩川河川敷沿いで3人の野宿者を襲撃してそのうちの一人を殺した事件の公判で、襲撃した人が、野宿者への差別を教えられたと語っている。差別感情は、命さえ奪いかねない。条例改悪をやめていただきたい。
3、リサイクルに貢献している
 夜まわり三鷹は、昨年5月、花見客が捨てるアルミ缶ごみを集めて換金し、仙台夜まわりグループに寄付した。仙台夜まわりグループは、東日本大震災で被災しながらも、野宿の仲間への炊き出しを続けつつ、各地の被災地へ支援物資を届けたボランティアグループだ。アルミ缶回収で、仲間とつながってきた。
 野宿の仲間を含む貧困者もリサイクルに貢献している。歴史的にも、地球上のあらゆるところで貧困者はリサイクルやリユースに貢献している。三鷹市は、廃品回収で生活する世界中の人々への排除に加担する、条例改悪をやめよ。

★賛同してください★ 第1時〆切5/17、第2時〆切6/4、第3時〆切6/24
賛同者・団体名   _______ 
名前の公表の可否  可 ・ 否
送り先       e-mail:arasiあっとまーくmva.biglobe.ne.jp(あっとまーくは@に)