6/27(月)は、福岡正二さんが虐殺されて3年。合掌

 3年前、多摩川で、10人以上の野宿の仲間が鉄パイプで襲われる事件が起きた。2008年6月27日未明、府中競馬場近くの高速道路下の小さな公園のベンチに眠っていた福岡正二さんが襲われ、殺されてしまった。
 今年6/26、殺された場所で追悼会を開いた。新宿・渋谷・府中の仲間など30人が参加し、花をささげ、黙とうした。三鷹からも5人の仲間が参加してくれた。
 悼む会には、近藤繁さんを殺した罪で今年5月に懲役12年の刑を受けた人の支援者も来てくれた。近藤さんは、2009年1月2日未明、多摩川沿いの世田谷で、鉄パイプで殺されてしまた。支援者は、野宿の仲間の死を真剣に受け止めていた。また、ビラを頼りに来てくれた、障碍がある仲間もいた。虐殺された親族がいる人も来てくれた。
 実を言えば、悼む会に集まった人たちは福岡さんを知らない。しかし、福岡さんが他人であっても、殺したことを許さないし、忘れない。仲間の死を悼むのは、仲間しかいないからだ。
 そう思っていたが、悼む会のあとの交流会で、「多摩川の是政あたりを歩いていた福岡さんを、何度か見かけた」と府中で野宿していた仲間が話してくれた。殺されて3年後もたってから福岡さんとのつながりを感じることができた。福岡さんを肴に人が集まり新たな出会いがあった、それが私たちと福岡さんの新たなつながりなのかもしれない。この出会いをきっかけに、各地の仲間・障碍のある仲間とつながっていけたら、と思う。
 これからも、野宿の仲間を排除することも殺すことも許さない。一人の力は小さいが、みんなで助け合おう。