危機の時代を撃つ! 野宿者・失業者・持たざる者の5・3メーデー

 遅くなりましたが、メーデーの案内です。ぜひ、参加を!


■5月3日(火)
 13:00 飯、プラカードづくりなど
 13:30 神宮通公園にて、集会
 14:10 デモ出発
  ↓
 14:50 美竹公園にて集会

■2011年メーデー実行委員会
渋谷区東1-27-8-202号室のじれん気付
080−3127−0639


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 恩恵の押し付けはもうたくさんだ!
 震災被災民とつながって「公正で平等な生存権・労働権に、国は責任を取れ!」の声を大きくしよう!

 3月11日の東日本大震災福島原発事故は、私たちに、生存の危機にさらされることなく「より良く」生きる社会のためには何が必要かを突きつけた。
 95年の阪神・淡路大震災時、野宿を強いられていた者は、避難所から排除された。今回の被災に際しても、一端避難所に入った野宿者も、罹災証明―住民票などが必要とされる過程で、自ら出ざるをえなかった。
 私たちが東京で地震にあった際、「震災法」に基づいて、多くの帰宅難民にすぐさま公共施設が開放された。野宿を強いられ、生存の危機にさらされる者に、「ホームレス特措法」(2002年)は、「故なく公共地に起居し、生活する者」と規定して「自立支援センター」への入所、従わない者への「排除」を法制化して、名古屋・大阪、そして宮下公園での強制排除―行政代執行―を繰り返して来た。この非道・不公正をどうして許せるのか!
 「ホームレス特措法」以来、公園―公共地では、夜間ベンチに座っていることさえガードマンに排除され、公園はテント小屋がつくれないような工事が繰り返されている。江東区では土木課が、工事に際してアパート準備―その実体はNPOが室に勝手に入り込む在り様―と、公正で平等な居住の権利とは別ものの「恩恵の押しつけ」にほかならない。こんな非道・不公正は「もう、たくさんだ!」。
 私たちの多くの仲間は、無権利労働(日雇という雇用形態と、貧困に結びつける装置としての寄宿舎=飯場)と、金があってやっと「ドヤ」(簡易宿泊所)生活、そして野宿生活なのだ。この姿態に通底するものは、生存の基礎たる「居住の権利」が奪われて、ただ働きが常態化した、現在の無権利労働の放任だ。今、行政は「貧困ビジネス」(SSSなど)を多用して、生活保護さえ―やっと生保が取れた者さえ―食いものにすることを推進している。その上に、震災を好機―実際はその前から―として、生活保護の減額―居住費を減額―を画策している。
 私たちの先輩や、地方の人たちの中には、窮極の「使い捨て」としての原発被曝労働に狩り出された人が多くいた。人命よりも経済発展を第一とする、この国の「卑しき常識」に対し、今、はっきりしているのは、原発こそが最も生存を脅かし、農業や畜産、漁業すら破綻に追いやる「元凶」だということだ。
 多くの被災地で、仮設住宅さえいまだに住めず、ローンの加重の中で進行する格差拡大と貧困に追いやられる人々と、心を一つにして「公正で平等な生存権・労働権に国は責任を取れ!」の声を大きくして、非道・不公正な、恩恵の押しつけを拒否しよう! 生存権・居住権・労働権のための声を上げていこう!
    
                               2011年5月3日