渋谷区による「野宿者排除」「炊き出しつぶし」に抗議する署名

 渋谷区は、区役所地下駐車場を、夜間・休日に完全閉鎖しようとしています。ここには、30人ほどの野宿の仲間が寝ているそうです。この間、たくさんの人が応援して、渋谷区と交渉し、なんとか完全封鎖は防いでいるそうです。でも、渋谷区は、虎視眈々と、閉鎖を目論んでいます。
 いろいろな理由で家を失った野宿の仲間がたどりついた寝る場所。そこで眠ることで生きていけるとしたら、追い出しは、生きることさえ許さない行為です。寝る場所を確保する闘いは、憲法第25条「最低限度の生活」よりもさらに小さい、最も小さな生存権を守る偉大なる闘いだと思います。
 メールでも賛同できるとのことなので、ぜひ、賛同をお願いします。


**** 【以下、転送・掲載歓迎】 ****


以下の共同声明の主旨に賛同する団体・個人の方、連署して下さいますよう、どうぞよろしくお願いします。

1、この声明は、呼びかけ人である「渋谷区役所駐車場に寝泊りしている者一同」、「のじれん」および「聖公会野宿者支援活動・渋谷」の三者で作りました。

2、賛同してくださる方は至急ご連絡ください。
 *団体、個人ともに可。
 *団体名、個人名に「ふりがな」を書き添えてください。
 *個人は所属団体名、肩書き、あるいは○○県△△市などと居住地を書いてください。
 *ホームページなどにこの共同声明を公表する予定です。
   お名前、肩書き等「公表可」か「不可」かを必ずお書き添えください。

3、この共同声明の転送・転載にご協力下さい。

4、賛同の集約は、5月14日(第1次)
             5月30日(第2次)

5、賛同の送り先
  聖公会野宿者支援活動・渋谷
 代表:楡原民佳(にれはらたみか)までお願いいたします。
   e-mail : ctamikaあっとまーくboreas.dti.ne.jp (「あっとまーく」は@に)
   FAX : 03-3760-7535


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                共 同 声 明
 渋谷区による「野宿者排除」「炊き出しつぶし」に抗議し、
 渋谷区役所人工地盤下駐車場を、夜間・休日に完全閉鎖しないよう要望いたします。


 渋谷区役所人工地盤下駐車場(以下、「区役所地下駐車場」)は、駐車場として使用されない夜間と休日、住まいを失い路上・野宿生活を余儀なくされている人々が、雨や雪、風をしのぎ、いやがらせや暴力などの危険から身を守り、身体を横にして休むことのできる場所として、また、民間支援者の「炊き出し」の場所として、人が生きるために欠かすことのできない「寝ること」と「食べること」を守る、いわゆる「緊急避難場所」として、長い間、路上・野宿生活者の命を守る役割を果たしてきました。

 しかし昨年、渋谷区はこの駐車場にシャッターを設置し、夜間・休日に完全閉鎖することを決定しました。設置された8箇所のシャッターがすべて閉鎖されると、夜間・休日に人が通り抜けることはできなくなります。それはすなわち、この場所に寝泊りしている人々が、「寝ること」と「食べること」を奪われることを意味します。

 担当である総務部は、当事者に対し「福祉の窓口に相談に行くように」と促し、「この間、駐車場にいる方を対象に、生活福祉課では生活相談を通じて、生活保護などを活用し自立のための支援をおこなってきました」(2010年4月7日未明に、警備員によって当事者数名の身体の上に置かれた書面より)と説明していますが、生活福祉課から当事者たちに何らかの働きかけがあったわけでも、特別な対処がなされたわけでもありません。それどころか、生活福祉課職員には周知されておらず、この間、窓口に相談に行って、申請用紙すら渡されずに戻ってきた仲間もいます。
 渋谷区生活福祉課が、昨今の生活困窮者の急増に伴う相談件数の激増によって、物理的にも人的にも対応し切れていないことは、渋谷区とて認めざるを得ない紛れもない事実です。

 このような状況下にもかかわらず、シャッター閉鎖を強行するならば、それは「野宿者排除」「炊き出しつぶし」以外の何ものでもありません。現在渋谷区は、宮下公園においても、工事を理由に「野宿者排除」を行っており、行政のこのような行為を到底許すことはできません。
 私たちは、渋谷区による「野宿者排除」「炊き出しつぶし」に強く抗議するとともに、必要最低限のセーフティネットの機能を果たしている区役所地下駐車場を夜間・休日に完全閉鎖しないよう、強く要望いたします。


<賛同呼びかけ人>
 渋谷区役所駐車場に寝泊りする者一同
 のじれん−渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
 聖公会野宿者支援活動・渋谷(日本聖公会東京教区正義と平和協議会加入団体)