世田谷で虐殺された近藤繁さんの1周忌、花を手向け…

 昨年1月2日、世田谷区喜多見の高架下で野宿生活していた近藤繁さん(71歳)が殺されました。めでたい正月、土埃が舞いそうな殺伐とした高架下の寒さの中で寝ていただけなのに、襲撃され命を奪われました。
 今日は、山谷/渋谷/府中/三鷹の仲間で、襲撃された場所に花を手向け、線香をあげました。私たちには、殺された近藤さんに対しては、彼の死を悼み忘れないことしかできません。でも、未来へは、持たざる者が排除されない世界をつくっていくことを模索することができます。「野宿の仲間と繋がり、共に生きていきたいと思います」と、手を合わせながら思いました。



近藤繁さんが寝ていた場所に寝転がって撮った写真。天井は、高速道路のコンクリートが寒々としている。近藤さんが最後に見た風景だろうか。