2015年第32回全国地域・寄せ場交流会は、9/12から東京で

2015年東京 第32回全国地域・寄せ場交流会

  9/12(土)〜13(日)
  
国立オリンピック記念青少年総合センター
         
小田急参宮橋駅より徒歩7分、
           地下鉄千代田線代々木公園駅4番出口より徒歩10分
           http://nyc.niye.go.jp/train/


 2015年は、久しぶりに東京でやるよ。

 東京の霞が関では、多くの憲法学者憲法違反と指摘する戦争法案が審議されている。安倍晋三政権は、現実的対応を根拠に、自民党一強を武器に、法律違反を犯して可決しようとしている。民意を無視してゴリ押しする政府の姿勢は、辺野古基地建設でも川内原発再稼働でも一貫している。

 思い起こせば2年前もそうだ。政府は、「生活が苦しくなる」という訴えを蔑ろにして保護費を減らし、生活保護制度を改悪した。今年は、「困窮者自立支援法」が4月から施行され、7月からは住宅扶助が削減された。今後、福祉事務所から引越しを強要される問題が起きるのではないかと危惧されている。
 今年5月に川崎のドヤで起きた火災は、助けを呼ぶ声が響く、衝撃的な映像がテレビやネットで流れた。日本の住宅政策の貧しさの表れともいえるドヤだが、寄せ場のコミュニティ形成の一端を担ってきたのもまた事実である。曲がりなりにもコミュニティが存在する寄せ場に住み続けたくても、高齢や健康面の問題を理由に離れざるを得ない人たちも多い。社会保障費切り下げの流れの中で、現場はどうなっているのか? 私たちは何ができるのか? 1日目の全体会で、みんなで考えていきたい。

 東京への一極集中はとどまるところを知らず、再開発の波は絶えず押し寄せてくる。加えて、2020年の東京オリンピックに向けて、開発の流れはさらに加速していくだろう。寄せ場交流会の会場がある渋谷区では、グローバル企業のナイキが公園を商売の道具として利用するため、自治体が先頭となって野宿者を追い出した。その後、野宿できないように公園を夜間・連休に閉鎖する暴挙にでている。これに対して、渋谷区を相手どった国会賠償請求訴訟や 直接的抗議活動などの反撃も取り組まれている。2日目に報告してもらう。

 このほか、1日目の夜にはテーマ別の分科会を行い、2日目にその発表の時間を設定している。
 
 安倍政権は、「積極的平和主義」を掲げ、戦争法案を通そうとしている。安倍首相の積極的平和主義とは、国際的な経済力を保ち続けつつ同盟国との関係を強化していくこと。平和の帰結が、戦争なのか。否。積極的平和という概念を生み出したガルトゥング氏によれば、直接的な暴力がないだけではなく、貧困・差別・格差など社会・制度に組み込まれた暴力がない状態をさすという。とするなら、私たちが貧困の中で仲間と共に考え、自分の暮らしをつくり、社会のありようを変えようとしていくことこそ、積極的平和といえる。寄せ場交流会で、知恵を出し合い、全国の仲間と交流しよう。

              第32回全国地域・寄せ場交流会実行委員会                 連絡先:東京都荒川区東日暮里1-36-10(あうん気付)
                 電 話:090-3905-3557(荒川)
                 F A X :03-6458-3907(あうん)
                 e-mail : yoseba201509@gmail.com



第32回全国地域・寄せ場交流会 プログラム(予定)
第1日  2015年9月12日(土)
13:00 受付開始 センター棟セミナーホール
13:30 全体会1 パネルディスカッション「社会保障の引き下げと、寄せ場の現状」
     武澤 次郎さん(全国公的扶助研究会事務局次長)
     高沢 幸男さん(寿支援者交流会事務局長)
     後藤 広史さん(山友会理事・日本大学准教授)
17:00 食事等(各自) センター棟セミナーホール
18:00 分科会   センター棟研修室等
      1.排除と襲撃 2.居場所づくり 3.住宅・施設問題 4.労働・仕事
      5.終活 6.アルコールをめぐる問題 7.小さな街での取り組み
20:30 各自交流時間 屋外


第2日 2015年9月13日(日) 国際交流棟第1ミーティングルーム9:00 全体会2 意見交換「都市再開発と排除」
     報告 室田 大樹さん(渋谷・野宿者の生存と生活をかちとる自由連合
11:00 分科会報告、アピールなど
11:50 閉会


◆参加費◆
12日のみ = 2000円
13日のみ=1000円
宿泊費= 3000円
2日間通し=6000円
※生活困窮者は無料
※事前に予約をお願いします


◆参加要項◆
◆参加申込書◆
団体名
氏名
宿泊するか(宿泊する場合は希望する性別)
懇親会に参加するか
希望する分科会
9/12夕食(680円)は予約するか
9/13朝食(470円)は予約するか

以上を書いて、FAX(03-6458-3907)かメール(yoseba201509@gmail.com)で送る。


◆詳しくは、下記リンク先へ◆
http://firestorage.jp/download/6b4be0b38da4bd034c7d16b0e65f55d7a6144631
ダウンロードパスワード: yoseba2015

2015 野宿者・失業者・持たざる者のメーデー

 路上から排除するな
 生活保護費切り下げ
 貧困ビジネスによるピンハネをやめろ
 被ばく労働者からピンハネするな

 
◆野宿者・失業者・持たざる者のメーデー2015◆
5月5日(休日)
神宮通公園(渋谷区神宮前6-22-8)

13:30〜 集会
15:00〜 デモ

元旦は、餅つきへきてね!

 ♪ 年末年始のお誘い ♪               

 生活保護法が改悪されて貧乏人をより苦しめる、特定秘密保護法が施行され戦争への道をひた走る、ひどい時代にしてしまいました。
 夜まわり三鷹にとって、大変な1年でした。
 武蔵野市中央公園隣の菊池商事に対し、「最低賃金をよこせ」と闘う仲間がいます。
 また、野宿の仲間を排除しようという武蔵野市での地域ぐるみの動きがあります。私たちは、武蔵野市役所と何度も交渉し、今のところ、排除をやめさせています。一方で、積極的に地域の方たちと交流するようにしています。武蔵市議会議員も武蔵野市と一緒に交渉してくれ、武蔵野・三鷹・小金井の教会から温かい励ましをいただいています。夏休みは、ボランティアに来てくれたたくさんの小学生や高校生と交流しました。拾う神あれば捨てる神あり。
 今年1年ありがとう、来年もよろしく。
 自分だけのちっぽけな幸せに満足しないで、みんな一緒に幸せになろう。戦争 も貧困もない世界をめざして。

*********** 夢はでっかいけど、ささやかな集まり ***********

★年越しそば
 12/31(水)18:30  井の頭公園ジブリ美術館

★餅つき……杵と臼で本格的にやります! のぞきに来てね
 1/1(木)10:00    井の頭公園ジブリ美術館

★畑・料理会
  1/4 (日)13:00〜  夜まわり三鷹の畑で作業、昼ごはん
15:30〜        三鷹市消費者活動センター3階

************************************************************

アルミ缶集めにご協力を!野宿者の生活費にします
→みたかボランティアセンター外のスロープ下で集めています

TBSラジオ「土曜朝イチエンタ」で放送されたよ


 

  TBSラジオ「土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!」記者の崎山さんが、夏休みに夜まわり三鷹に参加してくれた子どもたちとの交流を、取材に来てくれました。

 みたかボランティアセンターで紹介された子どもたちが、毎年、来てくれます。今年は、小学校1年生から高校生やおとなの方まで20人ほどが参加してくれました。
 私たちの活動は、自分にできることを、参加したみんなでやります。野宿や生活保護の仲間も、そうでない仲間も、ボランティアの子どもたちも、みんなで野菜を収穫して料理しました。
 また、野宿で暮らしていた仲間の話も聞いてもらいました。小学校2年生の時から親に育児放棄されて学校に行かずに新聞配達で自活しなければならなかったこと、義務教育がおわる年になっても働くところも仕事も見つからずに野宿せざるを得なかったこと、襲撃や排除されて困ったことなどを話しました。子どもたちは、「学校に行ける自分は幸せだとわかった」「ホームレスの人と話すのは初めてだったけど、話をきけてよかった」などと語ってくれました。大人のように偏見がない子どもたちは、私たちの話をストレートにきいてくれます。野宿の仲間と一緒に活動することを通して、声をかけるのも怖い「ホームレス」ではなくひとりひとり個性をもった人間なんだと、考えてみれば当たり前の体験をしてもらえた、と思います。

 崎山さんの記事を、ちょっとご紹介します。


T=== ここから引用 ====
           BSラジオ「土曜朝イチエンタ。堀尾正明+PLUS!」(AM954)
           放送日時 毎週土曜日 6時00分〜8時30分

人権TODAY「高校生が夏休みにホームレス支援のボランティア」
                                  放送日:2014年09月20日
                                  担  当:崎山敏也
 生活に困っている人の支援をするNPO法人などが先月の14日に野宿している人への襲撃の実態を調査して発表しました。
 東京都内の駅や公園、河川敷などで野宿する、ホームレス状態の人の4割が石を投げられたり、殴られたり、花火を打ち込まれる、といった襲撃を受けた経験があることがわかったんです。加害者で多いのは「子ども・若者」。「野宿している」というだけで、襲われるわけですから、NPO法人などでは背景に差別や偏見が見て取れるとしています。相次ぐ襲撃で、都内では95年以降、少なくとも10人の方が亡くなっています。
 この発表の2日後、高校生のボランティアが、三鷹市武蔵野市調布市周辺で活動するホームレス支援団体「夜まわり三鷹」の活動に参加すると聞いて、崎山記者が取材しました。


続きは、TBSラジオのウェブサイトへ。
    → http://www.tbs.co.jp/radio/horio/human/20140920.html

【写真】夜まわり三鷹の仲間と崎山記者。崎山記者が、TBSラジオ特製の「萩上チキさんのポジ出汁をカンパしてくれました。

野宿者排除は、安全対策なの?…武蔵野市の安全対策は人を殺す

 12日(金)朝、武蔵野市安全対策課が、A公園にいる野宿の仲間に、「B小学校の保護者から苦情があったのでここで寝ないでほしい。どかないなら、強制的に移動してもらう」と言われたそうです。私たちは、9月17日、事実を確かめに行きました。
 大雑把な様子を書きます。


武蔵野市防犯安全部安全対策課との話
(羽柴諭・安全対策課生活安全担当) 12日に対応しました。A公園はB小学校の通学路になっていて、児童が恐がっているので、PTAに野宿者移動を要請されました。校長からは言われてない。児童からは聞き取っていないから、何が恐いかはわかりません。知りたいなら、自分で訊いてみればいいでしょう。通学路になっていなくて近くに小学校がない場所に行ってほしい。
(夜まわり三鷹 具体的に、どこにいけばいいのか? 
(羽柴諭・安全対策課生活安全担当) そんなことは、知らない。住んではいけないところに好きで住んでるんだから、どこに行けばいいかは自分で決めてください。
(夜まわり三鷹 どこに行けばいいかを示すことができないのに、どこかに行けと言われても困る。
強制的に退去させるとはどういうことか?
(小林秀綱・防災対策課長) すぐに退去させる権利はありません。
(羽柴諭・安全対策課生活安全担当)  そんなに強く言ってないですよ。やさしく言いいましたよね?
(夜まわり三鷹 強く言われました。
強く言われたかどうかを感じるのは、言った方ではなく言われた方では? あなたは、今も、強い調子で私たちに対応していますよ。役人が仕事で誰かと会う時に名刺も渡さなかったのもおかしいでしょう。野宿の仲間を軽く見てますよ。
(羽柴諭・安全対策課生活安全担当)  名刺を持っていなかったから、渡しませんでした。
(夜まわり三鷹 名刺を持たないで人に会いにいく公務員なんて、みたことありませんよ。二人も役人がきたのに、誰も渡さないって?
そもそも、いきなり安全対策課が来るっていうことに、びっくりした。安全対策課の業務は、ホームページで紹介されている。退去させに来たのは、この中のどの業務か?
(小林秀綱・防災対策課長) 市民が不安に思っているとのことで、話しに行った。それが業務です。
(夜まわり三鷹 具体的にはどの業務か?
 ホームページにある「安全対策課の主な業務」のうち、これは違いますよね?
× 警察や防犯協会との連絡、調整
× 吉祥寺駅周辺を中心とした環境浄化
× 新たに建築する建物について、防犯面強化のお願い
× 国民保護法関係
(小林秀綱・防災対策課長) (うなずいている)
(夜まわり三鷹 そうすると、残ったのは、これですね?
○ 市内の防犯活動に関すること(ホワイトイーグル、ブルーキャップ、武蔵野市市民安全パトロール隊など)
○ 危機事態の発生が予測される場合や、発生初期の段階における総合調整
(小林秀綱・防災対策課長) まあ、犯罪の被害とまではいかないけど…。
(夜まわり三鷹 私たちは、ボランティアの子どもたちとも交流している。今年の夏は、たくさんの子どもたちがボランティアに参加してくれた。小学校1年生も来てくれたたし、私たちを恐いなんて言う子は一人もいなかった。大人が「ホームレスは価値がない」などと言えば、子どもはそれを信じてしまって、それが襲撃につながってしまう。野宿者が子どもに暴力をふるうなんて聞かないが、子どもが野宿者を襲う事件は時々起きている。「野宿者が恐い」と子どもが言ったら、野宿者は事情があって路上で暮らしていることや排除はいけないことを伝えることのが、大人の責任でしょ。「出て行け」って、結局は「死ね」ということなんですよ。
(小林秀綱・防災対策課長) そこまでは言ってない。
(夜まわり三鷹 人間は、煙じゃないんだから消えるわけにはいかない。どこに行っても「どこかに行け」って言われるってことは、三次元に存在できないってこと。「死ね」っていうこと。
学校で、野宿者と授業しているところもある。私たちは、教育委員会と話したり、子どもたちと交流することもできる。話す場を設定してほしい。
(小林秀綱・防災対策課長) 教育委員会とも話してみる。
●また話すことを約束して、帰る。



 吉祥寺は、東京で住みたい街1番になることも多い、おっされ〜な商店街と緑豊かな井の頭公園と閑静な住宅街が素敵な街、ということになっています。つい最近になって駅ビルが新しくなり、グローバル企業の店が増えだしています。それと同時に、駅前でやっていた屋台がいつのまにかいなくなり(多分追い出され)、武蔵野市に雇われて異様に増えた警備員が路上で話しこんでいるだけの若者に「邪魔だからどけ」と暴言を吐く、とんでもない「きれい」な街に生まれ変わろうとしています。一方で、お店に並ぶ長蛇の列は、警備員が認めているのです。店舗を構えたお店は優遇されています。
 野宿の仲間が追い出しにあっている公園は、敷地が広くておしゃれな街灯に彩られた庭がある新しいマンションが近くにあります。
 「“低きに合わせる”のが、この国の生存権保障なのか? 〜次に狙われる住宅扶助基準と冬季加算の削減〜」という集会で、講師の平山洋介さん(神戸大学教 授)が、木造住宅が少なくなって低価格で借りられる物件が少なくなってきた、と話されていました。多少ぼろくても安い貧乏人が住める物件が減って「きれい」でセキュリティー万全の「安全」な住宅が増える、「きれい」で「安全」な街になるにつれて、基準がより高くなってちょっとでも基準に満たないものをみかけると排除したくなっているのではないか、と思いました。そして、基準に満たない野宿の仲間を排除しているのではないでしょうか。でも、野宿の仲間は、人間です。人間を排除するとは、死を意味するのです。

「最低賃金をよこせ!」怒りのデモをやりました

    労働者が生み出した利益を盗み、
    自らの繁栄だけを貪(むさ)ぼる、
    奴らを許すな!
    持たざる者は連帯する。 
    いざ、貧者の行進へ。




 (株)菊池商事の野菜カット工場(武蔵野市八幡町4−2−1、菊池久成社長)で働いていた奥山登美雄さんが、最低賃金より100円以上低い賃金で働かされました。最低賃金を支払ってもらえるよう、8月31日、三鷹駅から武蔵野市中央公園までデモをしました。たくさんの仲間が参加してくれました。
 菊池商事が、最低賃金すら出さないままではすませない!


菊池商事は最低賃金を払え!
残業代を払え!
深夜割増を払え!
ピンハネをやめろ!
ピンハネは泥棒だ!
菊池商事は不当解雇するな!
組合差別をやめろ!

武蔵野市の「禁止する看板」だらけの公園。人を信用してないんだろう


 武蔵野市の公園でみつけた、たくさんの看板。公園の広さは2282平方メートルしかありません。なのに、なんだってこんなに看板があるの?

 肯定的な内容の看板はほとんどありません。「あれはやめろ、これはやめろ」。子どもを信用してないからがんじがらめに管理する、中学・高校のくだらない校則を思いだします。

 公園は、本来、老若女男、どんな身体の人も思想の人も、門地を問わず、誰でも自由に楽しく使える場所であるべきです。なのに、公園では悪いことが行われることばかりが強調された使いにくい公園。利用する人みんなが嫌な気分になっちゃう。

 野宿するな、と野宿者を排除する看板もたくさん。こんな中に「子どもの安全を守る特別警戒実施中  不審者に出会ったら いかない、乗らない、大声を出す、すぐ逃げる 知らせる」の看板があると、不審者とは野宿者を連想させてしまうのでは? ひどすぎる!

 夜まわり三鷹に参加してくれた夏休みのボランティアの子どもたちに、この公園で野宿者を排除する看板を探すゲームをしてもらいました。子どもたちは、ちゃんと、おかしな看板に気づいてくれました。