夏のボランティア体験に中学生が参加してくれました

 みたかボランティアセンターの夏の体験ボランティアに、中学生たちが参加してくれました。野宿の仲間と料理を作ったり、公園や駅前で生活している仲間を訪問したり、一緒にしてくれました。
 野宿の仲間の訪問には、派遣切りで職を失い家賃を払えなくなって路上生活になった仲間も参加してくれました。その仲間が実際に野宿していた場所に行き、「アパートを出るときに持っていった思い出の品物を路上生活で失い、死のうと思った」という話を中学生たちが聴いてくれました。「夜まわり三鷹の人と生活保護を申請して、今はアパート暮らしをしている」との話に、話を訊いてくれた中学生もほっとしてくれたようです。
 参加した中学生は、「(野宿者は)恐い人かなと思ったけど、そうじゃないってわかった」と感想を語ってくれました。なによりもうれいしい感想でした。
 残念ながら、眠っている野宿の仲間を襲撃するのは、若い人が多いのです。暴力がエスカレートして、野宿の仲間を殺してしまう事件もなくなりません。夜まわり三鷹の仲間にも、襲撃されて救急車で搬送され、入院した人もいます。おとなが作り上げた社会の中に存在する価値観=野宿者への差別、を若い人たちが感じとって野宿者を襲撃してしまうのではないかと思います。
 どんな人でも生きることには価値がある、みんなで一緒に生きていく。そんな風に思います。そしてその思いの先には、どんな人も国家でも人を殺してはいけない、という価値観があります。
 人を殺したら、自分の中にある大切なものを失ってしまうでしょう。なくすべきは、人の命ではなく、おとなたちの作った間違った価値観です。
 夜まわり三鷹は、若者の参加をこれからも歓迎します!
                                64年目の敗戦の日に。


09夏!体験ボランティアinみたか −この夏は君のボランティア力(りょく)アップ!−
http://www.mitakavc.net/new/info_center/event/index.html