清原三鷹市長! 野宿者支援団体を公共施設から閉め出さないで !

 私たちの三鷹市公共施設の使用を三鷹市長が拒否している件で、お願いです。平等に使用させてほしいだけなのに、なんで使わせてくれないのでしょう。以下の要望書に、ぜひ、ご賛同下さい。 arasi@mva.biglobe.ne.jp まで。
 賛同していただける場合は、お手数ですが、以下を教えて下さい。
   1、個人名の場合は、肩書きを括弧書きで書いてもよいでしょうか。
     よいなら、肩書きは? 所属団体/職業/住居地(ex.三鷹市在住)など、なんでも結構です。
   2、名前(個人賛同の場合は肩書きも含む)は、ネット上やメールなどでも公表してもよいでしょうか?
 よろしくお願いいたします。
 また、公表できるメッセージもいただければ、幸いです。その場合、賛同名で公表させて下さい。
 とりあえずの締め切りは、5月28日。でも、その後でも、ご賛同いただければ、送って下さい。もしも三鷹市から返事が来ても、要望書に新たなお名前を加えさせていただいて提出してもいいですし。
 長い文ですが、状況をわかっていただけると思いますので、よろしくお願いいたします。

****************

三鷹市
清原 慶子殿

清原慶子・三鷹市長!
野宿者支援団体「夜まわり三鷹」の三鷹駅前コミュニティセンター料理講習室の使用を、
拒否しないでください!


                  夜まわり三鷹
  電 話:070-5451-7010
       090-6511-7471
  郵便物:三鷹市下連雀4-17-23
  三鷹市市民協働センター レー58
 メール:arasi@mva.biglobe.ne.jp


〔要望〕
6月10日、私たちに、三鷹駅前コミュニティセンター料理講習室を使用させてください。


〔事実経過〕
■私たちは野宿者支援団体です
 私たちは、東京都三鷹市周辺で野宿生活する方も住宅に住む方も地域の住民と考え、共に生きたいと願い、活動している団体です。2005年1月に発足し、野宿者の訪問、法律家や医師による無料相談会の開催、福祉事務所への付き添いなどをしています。昨年6月からは、三鷹市の公共施設で、野宿者と共に料理を作って食べる会を開いています。当初は毎月1回でしたが、昨年10月から2回に増やしました。通常の炊き出しではなく、みんなでご飯を作って食べる「料理&食事」のスタイルで、「ボランティアが何かをしてあげる」のではなく「共に生きる」ことを実践しています。食事づくりや会食は、ささやかな交流の場にもなっています。

三鷹駅前コミュニティセンターを利用できなくなりました
 ところが昨年10月15日以来、三鷹市三鷹駅前コミュニティセンター(三鷹駅前コミセン)の使用の予約ができなくなってしまいました。料理講習室を使って高齢者に食事を配食しているグループが、「野宿者支援団体とわかったので、様子を見させてもらう」と突然断りもなく入って来たのがきっかけでした。そして、三鷹駅前コミセンの管理運営を三鷹市長から委託されている三鷹駅周辺住民協議会(三鷹駅周辺住協)の受付窓口にいくと、「夜まわり三鷹の料理講習室の利用には問題があるので、受け付けられない。11月25日三鷹駅周辺住協の臨時役員会で、この問題を話し合う」と言われました。そこで、三鷹駅周辺住民協議会長に、「私たちの使用に不備があれば、指摘していただきたい。それには対応するので貸してほしい」とお願いしましたが、三鷹駅周辺住協役員会は「夜まわり三鷹に利用させない」と言い、その理由に「野宿者が寝袋を持ち込んでいたが、汚い」「料理講習室隣のランチルームで法律相談会を開いたのは、ルール違反だ」などと言いましたが、文書で理由を示してくれず、ころころ変わってはっきりしませんでした。
 こうした事態を受けて11月中旬、三鷹市が「三鷹駅周辺住協と夜まわり三鷹の調整をはかる。その間は、使用申請しないでほしい」と申し出ました。そこで、私たちは三鷹市の申し出を受け入れ、三鷹駅前コミセンを利用できないために不便を強いられましたが使用申請もせず、三鷹市による事態収拾を待ちました。

■清原慶子・三鷹市長の判断
 1月中旬、三鷹駅周辺住協役員会は、夜まわり三鷹には料理講習室を貸さないことを決定しました。理由は、(1)地域以外の不特定多数の人に参加を呼びかけている(2)高齢者給食グループは学校給食並に衛生に気を配っている、です。しかし、ホームページや広報誌で催し物の参加者を募ることは、通常行われています。また、衛生問題では、夜まわり三鷹の何が問題なのか、まったく指摘されていません。にもかかわらず、三鷹駅前コミセンの利用の承認者である清原慶子・三鷹市長は、三鷹駅周辺住協の決定を尊重し、「現時点では、三鷹駅周辺住協とその関係団体と夜まわり三鷹の相互理解が足りない。三鷹市が、相互理解できるように努力するから、ほかの施設を使ってほしい」との結論を出しました。
 私たちは、清原市長に、(1)相互理解が足りなければ夜まわり三鷹三鷹駅前コミセンを利用できないのか(2)具体的には何を理解していないのか(3)いつまでに解決するのか、質問しました。しかし、これらの問いには答えてくれませんでした。これでは使用できないことに納得できませんし、いつになったら借りられるのかもわかりません。
 私たちが使用できない根拠はないので、やむなく、2月19日、三鷹駅前コミセンに、3月11日の料理講習室の使用申請にいきました。しかし、所定の使用申請書を渡してもらえなかったため、申請書を出すことすらできませんでした。仕方なく、三鷹市ホームページにあった使用申請書に書き込んで、翌日、清原市長に提出しました。

■河村孝・三鷹市副市長が「夜まわり三鷹は料理講習室を使える」と判断
 すると、河村孝・三鷹市副市長(当時は助役)が、私たちに話し合いを申し入れてきました。そこで、3月10日、河村副市長と話し合いました。河村副市長は、「夜まわり三鷹は、三鷹駅前コミセンを使える」「私が話し合ったら、三鷹駅周辺住協が考え方を変えてきた」と言い、三鷹市三鷹駅周辺住協/夜まわり三鷹との三者の話し合いを申し入れてきました。一方、私たちは、4月1日の定例の料理&食事会の会場をどこも予約できなかったため、駅前コミセンを使用したいことを河村副市長に伝えました。
 そして私たちは、河村副市長の発言を受け、「夜まわり三鷹が料理講習室を利用できることを三者で確認しあう」ことを議題として三鷹市に提案し、三者で話し合うこととしました。

三鷹駅周辺住民協議会・三鷹市・当会との話し合いで、使える確認をできず
 3月26日、三者で話し合いました。私たちは「夜まわり三鷹が使用できる」ことを確認できると考えていましたが、三鷹駅周辺住協は「住民基本台帳に登録していない人は三鷹市民ではない。そのような人の使用を認めれば、コミュニティが崩壊する」と発言して使用を認めませんでした。昨年7月の三鷹市広報誌に、「三鷹市自治基本条例」で定義する市民に野宿者が含まれることが掲載されていたことを指摘し、河村副市長に「三鷹市も、野宿者は三鷹駅前コミセンの使用者としてふさわしくないと考えるのか」、尋ねました。ところが、河村副市長は「答えられない」と言うのみで、三鷹市の見解を示してくれませんでした。

三鷹市が「夜まわり三鷹が使用申請すると信頼関係が崩れる」と、使用を認めず
 4月1日に使用するため、3月26日の話し合い後も、「利用のきまりは守るので使用を認めてほしい」と、三鷹市に再三再四、要望しました。しかし、三鷹市は「使用は遠慮してほしい」と答えるのみ。私たちが「遠慮しない」と使用を認めるよう頼みましたが、三鷹市からは使用申請の可否をもらえないまま、4月1日になってしまいました。
 使えるのか使えないのかわからないまま、仕方なく、私たちは料理&食事会のため、三鷹駅前コミセンに行きました。すると、事務所に待機していた木村晴美・生活福祉部長を含む4人の三鷹市職員が、私たちに、一緒に話をするように言いました。そして、私たちに「施設使用は遠慮してほしい」と言いました。私たちは、「遠慮はしない。本来ならば活動している時間なのにこのような話し合いをしなければならないのはおかしい。受理するのかしないのか、今すぐ、文書で示してほしい」と言いましたが、木村部長は「遠慮してほしい」の一点張りです。通常であれば受理すれば承認されますので、「承認しない」という回答がなければ使用できるのかを訊ねても、「遠慮してほしい」と答えるだけなのです。仕方なく、料理講習室に行くことにしました。すると、「河村助役が来るから、待ってほしい」と言われました。
しかし、河村副市長も使用承認について判断してくれないどころか、「三者の話し合いの前に、三者で話し合う条件として、夜まわり三鷹が使用申請すれば三鷹駅周辺住協との信頼関係が崩れるので、使用申請しないと約束したはず」などと言い出しました。「三者での話し合いは、私たちが使用申請しないという条件でしかしないのか」を訊ねると、「そうだ」と答えました。河村副市長の話は8時前までかかり、私たちの料理&食事会はつぶされてしまいました。
 「使用申請しない」ということは「使用しない」ということです。なぜ、私たちは、使用しないという約束をしなければならないのでしょうか。私たちは、河村副市長の発言通り「当然、使用できる」し、使用申請できない理由はないと思います。私たちが使用しない約束によって信頼関係が築けるという考え方は、理解できません。

三鷹市に、警告書を提出
こうした結果を受けて、5月15日、私たちが相談した3人の法律家が、三鷹市に警告書を送ってくれました。この中で、三鷹市が夜まわり三鷹の駅前コミセンの使用を拒んでいることは地方自治法244条第2項に違反することを指摘し、4月1日に使用を不許可にした理由を明らかにすることを求め、「今後は正当な理由がない限り使用を許可すること」「もしも使用を認めなければ、やむを得ず法的措置にとらざるを得ないこと」を警告しました。
 翌日の5月16日、司法書士と共に、駅前コミセンに使用申請の手続きに行きました。駅前コミセン受付で「使用申請書を提出したい」と言うと、三鷹駅周辺住協と三鷹市は、使用申請の受理を拒みました。司法書士が1時間かけて三鷹市を説得し、ようやく受理してもらえました。使用希望日は、6月10日です。
 私たちは、三鷹市の公共施設を、管理運営団体との相互理解が足りないことを理由に貸さないことは許されないと思います。ほかの団体は相互理解しているかどうかは問われないで借りることができるし、私たちも三鷹駅前コミセン会議室は利用できているのです。なぜ、料理講習室だけ使えないのでしょうか。平等に貸し出してください。
清原慶子・三鷹市長は、早急に、6月10日の使用を承認して下さい。


************
(参考)
ホームレス:市民団体の利用拒否…施設管理の住民組織
 東京都三鷹市の公共施設で、ホームレスらを対象に料理を振る舞うなどの活動を行う市民団体の施設使用が昨年末から拒否されていることが分かった。施設を管理・運営する住民組織は「施設を清浄に保てない」「不特定多数の人が参加している」などを理由に挙げる。市は「話し合いによる解決を」などと及び腰だ。市民団体は「ホームレスへの差別だ」などと利用再開を求めている。
 施設は、JR三鷹駅近くの「三鷹駅前コミュニティ・センター」。市民団体は「夜まわり三鷹」(荒瀬礼子代表)で、昨年6月から、同センターの料理講習室などを使い、インターネットなどで参加を呼びかけたホームレスらと料理を作り、食事するなどの支援活動を月2回程度行ってきた。
 ◇三鷹市は及び腰…「話し合いで解決を」
 ところが、市からセンターの管理運営を委託されている、付近住民ら約130人で構成される住民組織「三鷹駅周辺住民協議会」に同11月から、料理講習室使用申請の受け取りを拒否されるようになった。
 協議会が市に提出した文書によると、拒否の理由は(1)センターは駅周辺のコミュニティーづくりの場で、ネットで不特定多数の人を集めることは想定していない(2)料理講習室は老人や乳幼児の生命・健康にかかわりが大きく、施設を清浄に保つには、学校給食レベルの衛生管理が必要−−などとしている。
 市民団体は市に改善を要求、市は「協議会と団体、市の3者での話し合いが前提」との姿勢だ。今年3月末に、3者協議が一度行われたが、問題は解決していない。
 荒瀬代表は「住民協議会に指導をするのが市の責任。利用の決まりはしっかり守るので、差別することなく使わせてほしい」と話している。同市の木村晴美生活環境部長は「市の対応に違法性はないと認識している」とコメントしている。【奥山智己】
 ▽ホームレスの人権擁護などに取り組む森川文人弁護士の話 地方自治法は「正当な理由がない限り、住民の公共施設の利用を拒んではならない」としており、市が具体的な理由を示さずに使用を拒否することは差別を助長するもので問題だ。
毎日新聞 2006年5月20日 15時00分